当初糖尿病は無症状のことが大部分です。
血糖がある程度高くなると、のどがよくかわいて、水をたくさん飲むようになり、尿の回数が増えて行くことがあります。
しかし、これも必ずしも典型的とは言えません。無症状のことすらあります。
したがって、多くの患者さんが糖尿病の存在に気づかず放置してしまうようです。
高血糖に気付かないまま放置すると、合併症が出現して、視力が低下したり、足がしびれたりすることがあります。
これらの合併症の症状が出たときにはすでに非常に治療が難しくなっていることもあります。
そのため、定期的な健診を受けてチェックしていくことが大切になります。
血圧が高くなった状態です。具体的には140/90mmHg以上の状態を指します。
高血圧症を起こす原因はいくつもありますが、多くの人の場合は原因が不明です。
高血圧症でなにか症状が出るということはあまりありませんが、高血圧症が持続すると心筋梗塞や脳出血などの他の病気を発症する危険性が増します。
脂質異常症とは、血液中の悪玉の脂質であるLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が多いか、善玉の脂質であるHDLコレステロールが少ない状態をいいます。
脂質異常症は血管の壁に脂質がくっついて血管を狭くし、血管の弾力を失わせる原因となります。
血管が狭くなった状態や、血管の弾力が失われた状態を動脈硬化と言います。
脂質異常症による動脈硬化は全身の血管で起こり、心臓や脳の血管が狭くなると狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の原因になります。